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切手の由来

郵便料金前納のアイデアは19世紀初頭から各国で提案され、1819年にはサルデーニャ(現在のイタリア北部)で実施をみていたが、現在と同じく、郵便切手を利用した制度が開始されたのは、1840年のイギリスである。
この時開始された近代的郵便制度(料金の前納・重量制の導入・全国均一料金制など)によって導入された制度のひとつとして、初めて郵便切手が発行された。
ローランド・ヒルはイギリスのおける近代郵便制度の考案者であるが、彼は切手の考案者ではない。
イギリス国内ではジェームズ・チャルマーズがその提案者であり、オーストリア(現在のスロベニア)のコシールも、同様の案を1836年に提案している。
最初の切手はイギリスの当時の国家元首であったヴィクトリア女王の肖像が使われており、最初の1ペニー切手(2ペンスの青色の切手も発行されていた)が黒色で印刷されていたため「ペニー・ブラック」という愛称がつけられ、翌年に色が赤色(ペニーレッド)に変更されるまで約6,000万枚が発行された。
なお、この切手にはミシン目(目打)が穿孔されていなかったため、はさみで必要な枚数を切り出す必要があった。
目打付き切手の登場は、1854年のことである。
また、発行国名の表記はなく、額面の記載も英語のみとなっている。
他方、すでに裏糊はついていた。
これらの特徴、特に国名表記の欠如は、その後発行された各国の切手にも共通した(例:ブラジルの「牛の目切手」など多数)。
後に成立した万国郵便連合(UPU)は、国際郵便における郵便物交換を円滑に行なうため、切手には発行国の国名を(1966年以降はローマ字での表記が義務付けられた)示すこととした。
ただし、イギリスが世界最初の切手発行国であることに敬意を表し、同国のみは君主のシルエットを国名の代わりとすることを許されている。
しかしながらサウジアラビアの切手には国名表記がない。
同時に、UPUは算用数字で額面を表していない切手は国内郵便へのみに有効であるとしたが、現在ではこの規制は撤廃された。

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